金貨紹介
— Austria 100 Corona Gold Coins —
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フランツ ヨーゼフの雲上の女神 100コロナ金貨について
フランツヨーゼフの肖像は金貨を問わず多く存在します。 今回の雲上の女神を始め数々の名品コインを世に送り出しました。 晩年の頭髪が殆ど無くなった肖像の金貨にはリストライク(再製貨)が多く見られるためオリジナルストライクとの価値の違いから判別する必要があります。 お手頃価格で市場に出回っているフランツヨーゼフの金貨はリストライク(再鋳造)とお考えください。
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基本情報
発行年 1908年 発行国 オーストリア 製造元 オーストリア 品位 0.900 % 重量 33.87 g 直径 37 mm カタログ番号 KM# 2821 -
歴史
1908年、皇位60周年を記念して作成された金貨です。 1908年フランツ・ヨゼフ治世60周年を天界で女神になった最愛の妻エリザベートが雲上より祝意を讃えている様子が描かれています。 女神になったエリザベートが雲上で月桂樹の冠を掲げ微笑んでいる姿は優美で世界のコレクターに人気のある一枚です。
この記念金貨発行の10年前、1898年に、エリーザベトは旅行中のジュネーヴ・レマン湖のほとりで、イタリア人の無政府主義者ルイジ・ルケーニに鋭く研ぎ澄まされた短剣のようなヤスリで心臓を刺されて手当ての甲斐もなく滞在先のホテルのベッドで60歳の生涯を閉じました。 すでに生きることに疲れ切っていたエリザベートにとって、たとえ暗殺者の手によって迎えた末期であっても、ようやく手に入れられた安息であったのかもしれない。
暗殺という、ドラマチックな死によってエリザベートは、ますます神秘的、伝説的な存在となったのである。
フランツ・ヨーゼフ皇帝が1916年11月21日のその死の日まで、繰り返し言いつづけたという。 「私がシシィをどれほど愛したかは、誰にもわからないだろう…」と。 「皇妃エリザベート」塚本哲也より、抜粋 それから10年後に鋳造された金貨にも妻エリザベートが描かれる。 フランツ・ヨゼフ皇帝の妻への愛が込められた金貨です。
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金貨について
1908年、皇位60周年を記念して作成された金貨です。 ミントステート(MS)とプルーフ(PF/PR)の2種類が存在します。 その為、世界中で非常に人気が高く、ミントステイトでも発行枚数と年号の割には他のヨーロッパ金貨と比較しても比較的高値で取引されています。
雲上の女神金貨はフランツヨーゼフの肖像より裏面にあたる女神の状態が重要になります。
気になる価格ですが2015年9月時点でMS58~MS62で100~150万円ほどです。 PF/PRですとPF60~PF62で250-300万円ほどです。
更新:2016年5月時点でMS58~MS62で100~210万円ほどです。 PF/PRですとPF60~PF62で300~450万円ほどです。 この8か月ほどでも2-3割上昇しております。 海外のオークションでも高値を更新しており今後も価格上昇が予想される素晴らしい金貨です。