金貨紹介
— 2009 Ultra High Relief Double Eagle Gold Coin —
-
金貨について
2009年ウルトラハイレリーフ(ハイリリーフ)ダブルイーグル金貨はセントゴーデンズ金貨の芸術版と言えるでしょう。 セントゴーデンズは1907年にこのウルトラハイレリーフ金貨を鋳造したいと考えておりました。 ただし、その当時の技術ではウルトラハイレリーフ金貨を鋳造する事はできませんでした。 それから約100年が経過し、セントゴーデンズの夢が現実となり、2009年にウルトラハイレリーフ金貨が鋳造されることとなります。 2009年ウルトラハイレリーフ金貨は24金で鋳造され、重さは1トロイオンス(約31.1g)
-
デザイン
セントゴーデンズのデザインからいくつかの変更がなされています。 まずは星の数が46個から50個(現在のアメリカの州の数)に引き上げられました。 また、表の年号も数字から「MMIX」とローマ数字に変更され表、裏のコインに若干の淵を施し統一感のある金貨のエッジを実現しました。 そして1907年ハイレリーフ金貨にはなかった、"In God We Trust"のMottoも追加されました。
-
基本情報
発行年 2009(MMIX) 発行国 アメリカ合衆国 製造元 アメリカ合衆国造幣局-West Point (ただしミントマークはなし) 品位 0.999 % 重量 31.1g 直径 27 mm 厚さ 4 mm -
鋳造数と価値
2009年ウルトラハイレリーフ金貨は1年のみの発行とし、また発行数は上限を設けず、需要を満たすよう鋳造されました。 最初の発売は2009年1月22日でした。わずか5日間で40,000枚が売れ、7月には70,000枚以上が売れました。 発売から7月までは各家庭について1枚という制限がありましたが、7月27日に10枚までに引き上げられ、その後25枚となり、 最終的には上限は撤廃されました。これにより販売数をさらに延ばし、12月31日時点で115,178枚が販売されました。
1年間の鋳造の中でもその価値に大きく差が付いています。
例:- NGC MS70DPL : MS70ディーププルーフライク(400万円前後で取引)
- NGC MS70PL ER : MS70プルーフライク アーリーリリース(500万円前後で取引)
- PCGS MS70PLFS : MS70プルーフライク ファーストストライク(300万円前後で取引)
- PCGS/NGC MS70PL : MS70プルーフライク(100万円前後で取引)
- PCGS MS70 FS : MS70ファーストストライク(50万円前後で取引)
- NGC MS70 ER : MS70アーリーリリース(50万円前後で取引)
- PCGS/NGC MS70 : MS70(30万円前後で取引)
ファーストストライク、つまり鋳造開始から30日以内に発行された金貨にのみつくこの称号がついているものは、50枚のみになっており、また数が増えることがまずないため価格の上昇が期待されるためすでに高い価格で取引されています。ファーストストライクではなくなるだけでその価値が大きく下がるのがわかります。 それでもファーストストライクであろうとなかろうとMS70のウルトラハイレリーフは、未来への投資としてお勧めできる一枚です。